IOC=国際オリンピック委員会は24日、アメリカの大手飲料メーカー「コカ・コーラ」と中国の大手乳製品メーカー「蒙牛」との間で12年間にわたる最高クラスの共同スポンサー契約を結んだと発表しました。
IOCはこれまで、日本のトヨタ自動車など世界の13社と最高クラスのスポンサー契約を結び、それぞれのスポンサーは、オリンピックのシンボルマークの使用など自社製品とオリンピックを絡めた独占的な商業活動を行うことが認められています。
この契約は原則として1つの業種につき1社に限られ、IOCはこれまで「ノンアルコール飲料部門」のスポンサーとしてアメリカの「コカ・コーラ」と契約してきましたが、今回この部門に「乳製品」の枠を加え、2021年から中国の大手乳製品メーカー「蒙牛」も合わせた12年契約を結んだと発表しました。
IOCと両社は契約額を明らかにしていませんが、欧米のメディアは、総額30億ドル(3200億円余り)に上る、スポーツ史上最大級のスポンサー契約だと報じています。
巨額の契約の背景には、中国国外に販路を拡大したい「蒙牛」と、欧米以外のスポンサーを増やしたいIOCの思惑が一致したことがあると見られます。
両社のトップと記者会見したIOCのバッハ会長は「両社とIOC双方にとって実りある契約だ。この史上初の共同契約はスポーツに新次元の世界をもたらすだろう」と話しました。
-- NHK NEWS WEB