経営陣の人事をめぐって、混乱が続く大手住宅設備メーカー「LIXILグループ」の株主総会が開かれ、採決の結果、前のCEOの瀬戸欣哉氏が提案する8人が取締役に選任され、取締役会の過半数を占めました。これによって瀬戸氏がCEOに復帰する可能性が高まりました。
LIXILグループの株主総会は午前11時から都内で開かれ、およそ630人の株主が出席しました。
LIXILグループでは、前のCEOの瀬戸氏がみずからの退任の手続きが不透明だったとして、株主として会社側と異なる取締役の候補を提案する異例の展開となりました。
総会では、会社側が提案した8人の取締役の選任、瀬戸氏が提案した、みずからを含む6人の取締役の選任、それに、瀬戸氏と会社側の双方が提案した2人の取締役の選任の、3つの議案が諮られました。
そして、それぞれの提案の候補者について選任するかどうかマークシートに賛否を記入する方式などで採決を行った結果、会社側が提案した候補者のうち2人が選ばれず、14人が取締役に選任されました。
このうち、瀬戸氏の提案が8人と、取締役会の過半数を占め、瀬戸氏がCEOに復帰する可能性が高まりました。
ただ、会社側の提案の6人も取締役に選任されていることから今後、経営の混乱が収束するのか注目されます。
-- NHK NEWS WEB