国産初のジェット旅客機の開発を進めている三菱重工業は、ライバルのカナダの航空機メーカーから小型ジェット機事業の一部を買収すると正式に発表しました。機体を納入したあとのメンテナンス体制を強化するねらいです。
三菱重工はカナダの航空機メーカー、ボンバルディアから座席数が50席から100席クラスの小型ジェット機事業の一部を買収します。
具体的にはジェット旅客機のメンテナンス事業のほか、パイロットや整備士を訓練する部門などを買い取り、金額はおよそ5億5000万ドル、日本円で590億円だということです。
三菱重工の子会社の「三菱航空機」は、座席数70席から90席程度の「三菱スペースジェット」の開発を進めています。
初号機の納入時期は相次ぐトラブルで当初の計画から7年遅れとなる来年の半ばになっていますが、三菱重工としては、小型ジェット機の分野で世界的に高いシェアを持つボンバルディアの事業の一部を買収することで、機体を納入したあとのサービス体制を強化するねらいです。
-- NHK NEWS WEB