G20大阪サミットに合わせて日本を訪れるロシアのプーチン大統領は、アメリカのトランプ大統領とおよそ1年ぶりの首脳会談に臨むほか、安倍総理大臣との日ロ首脳会談では、経済協力の進展で合意したい考えです。
ロシア大統領府のウシャコフ大統領補佐官は、プーチン大統領とトランプ大統領が28日午後2時からサミット会場内で会談する予定を明らかにしました。
会談の時間はおよそ1時間とみられていますが、ウシャコフ補佐官は「2人の首脳しだいだ」と述べ、およそ1年ぶりとなるアメリカとの会談を重視する姿勢を示しました。
また29日に予定されている日ロ首脳会談については「両国の民間企業の間で極めて興味深い合意文書が署名されるだろう」と述べ、経済協力の進展に期待を示しました。
ロシアでは、おととし北極圏で生産が始まったLNG=液化天然ガスが最近、日本向けに出荷されていて、今回の会談でロシア側は、こうした事業に日本企業が参加することで合意したい考えです。
プーチン大統領はこのほか、フランスやドイツ、それにイギリスなどとも首脳会談を行い、関係改善の糸口を探る一方、中国、インドとは3か国で非公式の会談を行い、台頭するアジアの国々との結び付きを強化するねらいがあります。
-- NHK NEWS WEB