中国の習近平国家主席は、28日から開かれるG20大阪サミットに出席するため、27日午前、日本に向けて出発しました。習主席は27日夜、安倍総理大臣と首脳会談を行うほか、29日にはアメリカのトランプ大統領とも会談し、貿易問題で対立する状況を打開できるのかが焦点です。
中国の習近平国家主席は、G20大阪サミットに出席するため、27日から3日間の日程で日本を訪れます。
中国の国営メディアは、習主席が27日午前、北京から日本に向けて出発したと伝えました。
習主席の日本訪問は2013年の就任以来初めてで、中国の国家主席としては2010年11月の胡錦涛前国家主席の訪日以来、およそ9年ぶりとなります。
習主席は、28日からのG20サミットに先立って27日夜、安倍総理大臣と会談し、習主席の国賓としての訪日など今後の日中関係に加え、習主席が先週、北朝鮮を訪問したことを踏まえ、朝鮮半島の非核化などについても意見を交わすとみられます。
さらに29日には、貿易問題で対立するアメリカのトランプ大統領と会談することになっています。
両国の貿易問題をめぐっては、今月24日、閣僚級の貿易交渉の代表が電話で会談し、首脳会談に向けた調整を行ったとみられますが、知的財産権の問題や中国の国有企業への過剰な補助金の見直しをめぐる意見の隔たりは大きく、およそ7か月ぶりとなる首脳会談が事態の打開につながるかが焦点です。
-- NHK NEWS WEB