日本にある銀行口座を使って中国の通貨人民元を取り引きできる初めての日本の金融機関に「三菱UFJ銀行」が指定されました。今後、中国向けの投資にはずみがつくか注目されます。
G20大阪サミットで日中首脳会談が行われたのに合わせて、中国人民銀行は「三菱UFJ銀行」を日本で人民元の取り引きを行うことができる金融機関に指定しました。
例えば日本企業が中国の企業と人民元建ての取り引きするには、これまでは中国にある金融機関に口座をつくってそこから支払う必要がありました。
今後は日本にある三菱UFJ銀行の口座を通じて直接、支払うことが可能になります。
日本の金融機関を通じて人民元の取り引きができるようになるのは今回が初めてです。
人民元の国際化を目指す中国政府による規制緩和の一環で、金融分野の市場開放をアピールするねらいもあるとみられます。
今後、日中の企業間の取り引きや日本企業による中国向けの投資にはずみがつくか注目されます。
-- NHK NEWS WEB