二枚目の俳優として人気を集め、多くの映画や舞台に出演したほか、料理番組などテレビの司会者としても活躍した高島忠夫さんが26日、老衰のため亡くなりました。88歳でした。
高島さんは神戸市の生まれで、昭和26年に映画会社「新東宝」の第1期のニューフェイスとなり、翌年、「恋の応援団長」で映画デビューしました。
学生時代からジャズバンドに熱中して「歌うスター」として売り出し、長身に甘い声とマスクの二枚目の俳優として人気を集め、「坊ちゃん」シリーズなど数多くの映画に出演しました。
活動の場を舞台にも広げ、代表作となったミュージカル「マイ・フェア・レディ」などで多くの観客を魅了しました。
テレビでも民放の料理番組に長年夫婦で出演し、人気クイズ番組の司会や映画の解説者も務めました。
平成8年から放送されたNHKの連続テレビ小説「ふたりっ子」で主人公の姉妹の祖父役を演じるなど、幅広い活躍で親しまれました。
妻は宝塚のスターだった寿美花代さんで、息子の高嶋政宏さんと高嶋政伸さんが共に俳優と、芸能一家としても広く知られています。
高島さんはうつ病のため平成10年から活動を一時休止していましたが、その後、復帰し、テレビ番組に出演したり治療体験をつづった本を出版したりしていました。
所属事務所によりますと、高島さんは26日、東京都内の自宅で亡くなりました。
-- NHK NEWS WEB