28日開幕したG20大阪サミットは世界経済や貿易をテーマにした最初のセッションが終わり、「技術革新」をテーマにした2つ目のセッションが始まりました。国境を越えた自由なデータの流通を経済成長につなげるためのルール作りなどについて意見を交わすものとみられます。
日本で初めての開催となるG20大阪サミットは、各国首脳が技術革新などをテーマにした2つ目のセッションに臨んでいます。
国境を越えた自由なデータのやり取り持続的な経済成長につなげるための国際的なルール作りなどを巡って議論が行われていると見られます。
インターネットを通じた膨大な電子データは「21世紀の石油」とも呼ばれ、国や企業の成長には不可欠とされる一方で、個人情報の流出や知的財産権の侵害などが問題視されています。
このため日本は自由なデータの流通に向けてG20各国などが参加する、「大阪トラック」と名付けた議論の枠組みを活用しルール作りに向けた議論を主導したい考えです。
一方、これに先立って世界経済や貿易をテーマにした最初のセッションが行われ、安倍総理大臣が米中の貿易摩擦などを念頭に、「貿易制限措置の応酬はどの国の利益にもならない」と指摘。
自由貿易体制の維持・強化に向けた協調や、WTO=世界貿易機関の改革の必要性を訴え、29日の首脳宣言の取りまとめに向けた調整を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB