不正アクセスの被害が相次いだ、スマホ決済サービス「7pay」をめぐって、利用者になりすまし、20万円分の商品をだまし取ろうとしたとして、中国人2人が逮捕されました。「指示されてやった」と供述しているということで、警視庁は一連の被害との関連を調べています。
逮捕されたのは中国人の張升容疑者(22)ら2人です。
警視庁によりますと、2人は3日、新宿・歌舞伎町のセブンイレブンで「7pay」の利用者のIDとパスワードを不正に使い、電子タバコのカートリッジ20万円分をだまし取ろうとした詐欺未遂の疑いが持たれています。
決済を終えると「あとで商品を取りに来る」としていったん店を出ましたが、不正に使われた記録に気付いた利用者が、セブンイレブン側に相談したということです。
その後、戻ってきたところを、通報を受け駆けつけた警察官に逮捕されました。
警視庁によりますと、調べに対して張容疑者は容疑を認め、「通信アプリで指示されてやった。店に入る直前に7、8人分のIDとパスワードが送られてきた」と供述しているということです。
「7pay」は今月1日からサービスが始まりましたが、4日の時点でおよそ900人の利用者が不正アクセスの被害にあい、被害額はおよそ5500万円に上る可能性があると運営会社が発表しています。
警視庁は一連の被害との関連を調べるとともに組織的な事件とみて実態解明を進める方針です。
-- NHK NEWS WEB