政府は、韓国に対する半導体などの原材料の輸出について、4日から規制を強化します。韓国側は撤回を求めていますが、政府は軍事転用も可能な原材料の輸出で不適切な事例が複数見つかったことなどから、輸出管理を厳しくする必要があるとしています。
政府は半導体や有機ELパネルの製造などで使われるフッ化ポリイミド、レジスト、高純度のフッ化水素の3品目について、韓国への輸出規制を4日から強化します。
これまでは、韓国に対する優遇措置で手続きが簡素化されていましたが、4日からは、輸出する業者が対象となる品目を使用する目的や方法を記した書類や、兵器などに使わないといった内容の誓約書を、政府に提出する必要があります。
申請から許可が出るまで90日程度かかる見通しで、3つの原材料を日本に依存している韓国の大手メーカーの生産に影響が出ることも予想され、韓国側は撤回を求めています。
日本の政府関係者によりますと、韓国の企業が軍事転用も可能な原材料であるにもかかわらず、急いで納入するよう迫ることが常態化していたという不適切な事例が複数見つかったということです。
こうしたことから、政府は安全保障上、輸出管理を厳しくする必要があると判断したとしており、予定どおり4日から実施します。
-- NHK NEWS WEB