大手企業の採用面接が解禁されて1か月がたった今月1日の時点で、企業から内定を得た大学生は全体のおよそ85%に上り、この時期としては過去最高になったことが民間の調査でわかりました。
この調査は、人材サービス大手の「リクルートキャリア」が来年春に卒業する予定の全国の大学生を対象に、モニターとして
登録してもらった5200人余りのうち、965人から回答を得ました。
それによりますと、経団連のルールに沿って大手企業の採用面接が解禁されて1か月がたった今月1日の時点で、内定を得た学生の割合は85.1%となりました。
去年の同じ時期を3.3ポイント上回り、この時期の内定率としては平成24年の調査開始以来、最も高くなりました。
これは人手不足を背景に優秀な人材を早期に確保しようという動きが一段と強まっているためです。
内定率を男女別に見ますと、男性が83.5%で去年の同じ時期より0.9ポイント低い一方、女性は86.9%と8.1ポイント高くなりました。
また、文系は83%、理系は90.3%となっています。
ただ一方で、全体の28.5%の学生が今月1日時点で就職活動を続けています。
調査を行った会社は「大企業に比べ中小企業は採用に苦戦していて、今もエントリーを受け付けているところが多くある。内定を得ていない学生も焦らずに納得できる進路を決定してほしい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB