生命保険最大手の日本生命は、日銀のマイナス金利政策の影響で、契約者から預かった資金の運用が難しくなっていることから、保険料を毎月または毎年支払う一般的な保険商品の一部で、ことし4月から保険料を値上げすることを決めました。
日本生命が4月から保険料を値上げするのは、毎月または毎年、保険料を支払うタイプの「終身保険」や「年金保険」などです。
例えば、40歳の男性が死亡時に300万円が支払われる「終身保険」に加入した場合、毎月の保険料は現在の1万1178円から2475円高い1万3653円になります。
今回の値上げは、日銀のマイナス金利政策の影響で国債の利回りが大幅に低下し、契約者から預かった資金の運用が難しくなっているためです。
日本生命は去年、貯蓄性が高い一時払いの保険商品の保険料を値上げしましたが、今回は、保険料を毎月または毎年支払う、より一般的な保険商品も値上げすることになりました。
ほかの生命保険各社も保険料の値上げを検討していて、マイナス金利政策の「副作用」と言われてきた保険会社の運用難による家計への影響はさらに大きくなりそうです。
-- NHK NEWS WEB