韓国の大手電機メーカー、サムスン電子は先月まで3か月間の決算で、本業のもうけを示す営業利益が前の年の同じ時期と比べて半減し、主力の半導体事業の落ち込みが影響したとみられています。日本政府は半導体の原材料などになる品目の韓国向けの輸出規制を強化しており、今後、業績がさらに悪化するのではないかという見方も出ています。
韓国の大手電機メーカーのサムスン電子は5日、先月まで3か月間の決算の暫定値を発表しました。それによりますと、売り上げは56兆ウォン(日本円で5兆1500億円余り)で、前の年の同じ時期より4.2%減少しました。
本業のもうけを示す営業利益は6兆5000億ウォン(日本円にしておよそ6000億円)で56.3%減り、3四半期連続で大幅な減益となりました。
サムスン電子は今回の決算が暫定値のため事業部門別の実績は公表していないものの、韓国の経済紙は米中の貿易をめぐる対立に加え、主力の半導体事業が価格下落の影響を受けたことが大幅な減益の要因ではないかと分析しています。
日本政府は4日から半導体の原材料などになる品目の韓国向けの輸出規制を強化していることから、韓国メディアなどではサムスン電子の業績はさらに悪化するのではないかという見方も出ています。
-- NHK NEWS WEB