5日のニューヨーク株式市場は、雇用統計の内容が予想を上回ったことから、今月の利下げが遠のいたという見方が広がり、経済指標がよかったにもかかわらず、株価は値下がりして取り引きが始まっています。
独立記念日で休み明けの取り引きとなった、5日のニューヨーク株式市場。取り引き前に発表された先月の雇用統計の内容に注目が集まっていました。
というのも、市場では、中央銀行に当たるFRB=連邦準備制度理事会が、景気を下支えするための利下げを今月にも決めるとの見方が根強い一方で、雇用統計の内容がよければ、景気が順調に推移していることになり、利下げの根拠が薄まるとの指摘も出ていたためです。
その雇用統計の内容が、市場の予想を大きく上回ったことから、今月の利下げが遠のいたという見方が広がり、株価は値下がりしています。
市場関係者は、「休み前に最高値を記録していることもあり、売られやすい状況にもなっている。雇用環境がよいことが確認された一方で、利下げが遠のく内容とも受け止められ、市場には、よいニュースと悪いニュースが混在している」と話しています。
-- NHK NEWS WEB