「企業主導型保育所」の開設をめぐり信用組合から融資金をだまし取ったとして逮捕されたコンサルティング会社の代表が、これまで設立に関わった複数の保育施設で国の助成金を不正に受給した疑いがあることが関係者への取材でわかりました。
福岡市のコンサルティング会社、「WINカンパニー」の代表取締役、川崎大資容疑者(51)らは去年10月、「企業主導型保育所」の開設をめぐって国の助成金の支給が決まったように装い、信用組合から融資金1億円余りをだまし取った疑いで今月3日、東京地検特捜部に逮捕されました。
企業などが整備する「企業主導型保育所」は待機児童の解消などを目的に平成28年度から国の助成が始まり、一定の基準を満たせば、整備費の4分の3や運営費の助成を受けることができます。
関係者によりますと、川崎容疑者はこれまでに複数の保育施設の設立に関わっていましたが、一部の保育施設について整備費を水増しして請求し、助成金を不正に受給した疑いがあることがわかりました。
川崎容疑者は特捜部の調べに対し逮捕容疑を認めたうえで、助成金の不正受給についても関係者に認めていたということです。
特捜部は助成金が支給された詳しい経緯についても捜査を進めています。
-- NHK NEWS WEB