ヨーロッパに広がった信用不安のきっかけとなったギリシャで7日、総選挙が行われます。厳しい緊縮策を進めてきたチプラス政権に対し国民の不満は募っていて4年ぶりの政権交代となるとの見方が出ています。
ギリシャの総選挙は、ことし10月の任期満了を前にチプラス首相が先月議会を解散したことを受けて7日投票が行われ、300議席が争われます。
チプラス首相はギリシャの財政危機のさなか、反緊縮策を掲げて4年前に首相に就任しましたが、EU=ヨーロッパ連合などから新たな金融支援を受ける代わりに増税や年金の削減など財政の厳しい引き締めに転じ、強い反発を受けてきました。
財政再建が進んだことで、合わせて8年にわたった金融支援は去年8月に終了しましたが、失業率がEU加盟国の中で最も高い18%余りとなっているなど厳しい経済状況が続き、国民の不満が募っています。
最新の世論調査では、チプラス首相の与党「急進左派連合」の支持率が、減税や投資の拡大を訴える最大野党の「新民主主義党」に対し、10ポイント近く低くなっていて4年ぶりの政権交代となるとの見方が出ています。
ギリシャの総選挙は日本時間の7日午後1時に投票が始まり即日開票され、8日にも大勢が判明する見通しです。
-- NHK NEWS WEB