日本政府が半導体の原材料などの輸出規制を強化した中、韓国のサムスン電子のイ・ジェヨン(李在鎔)副会長は7日から日本を訪れ、取引先の日本企業と今後の対応などについて協議するものとみられます。
サムスン電子のイ・ジェヨン副会長は半導体市場で世界有数のシェアを誇る韓国のサムスングループの事実上のトップで、7日午後8時半ごろ羽田空港に到着しました。
空港では報道陣の取材に応じず、滞在中の日程なども明らかにされませんでしたが、韓国メディアは、日本政府が半導体などの製造に使われる3品目の輸出規制を強化したことを受け、イ副会長みずからが取引先の日本企業や財界の関係者と会って今後の対応を協議するという見方を伝えています。
また、サムスン電子と同様、輸出規制強化の影響を大きく受けるとされる韓国の半導体メーカー、SKハイニックスを傘下に収めるSKグループのトップも7日、ホン・ナムギ(洪楠基)副首相兼企画財政相と、対応について話し合ったと伝えられています。
韓国ではムン・ジェイン(文在寅)大統領が10日にも、これらの企業のトップと直接会うとみられていて、政府や企業が情報収集や対応の協議を急いでいる形です。
-- NHK NEWS WEB