全日空の50代のパイロットが、飛行中の旅客機の操縦室からスマートフォンで風景を撮影し、インターネットで知り合った人に送っていたことがわかり、会社はこのパイロットを懲戒処分にしたほか、国土交通省も行政指導などを検討しています。
全日空によりますと、去年11月、「インターネットに、操縦室から撮影したと思われる画像が公開されている」などと情報提供があり、調査したところ、50代の機長職のパイロットが、去年3月から5月ごろにかけて乗務中に操縦室から外の風景などをスマートフォンで撮影し、インターネットで知り合った人に送っていたことがわかったということです。
写真が撮影されたとき、機体の操縦は主にもう1人のパイロットが担当していたということですが、全日空の社内規定では、乗務中に私用で写真撮影することや業務で知った情報を外部に提供することを禁じていて、会社側はこれらの規定に違反したとして、去年12月、このパイロットを懲戒処分にしました。
全日空は、処分の内容を明らかにしていませんが、パイロットが深く反省していることなどから現在は乗務にあたっているとしています。
国土交通省は、パイロットの行為に問題があったとして、今後、本人への行政指導などを検討しているということです。
-- NHK NEWS WEB