議論が白熱した時にリラックス効果のある香りを出すなど、最新の技術を活用して働きやすい空間づくりを試みた次世代のオフィスが8日、都内で公開されました。
このオフィスは、働きやすい空間を提供して生産性の向上につなげてもらおうと、ダイキン工業やパナソニックなど9社が協力して東京 丸の内のビルに作りました。
1000平方メートル余りのスペースに会議室などが設けられ、契約を結んだ企業や個人が共有で使えるオフィスになっています。
空調や照明などに最新技術が取り入れられています。
▽個人用のブースには小型のカメラが設置され、AI=人工知能が利用者のまぶたの動きをもとに眠りに落ちる前に温度を下げて目覚めさせるなど集中力を持続させるとしています。
▽会議室には利用者の会話の抑揚を分析する仕組みが備えられ、議論が白熱した時にリラックス効果のある香りを出すなど、3種類の香りを状況に応じて出すということです。
▽仮眠スペースでは利用者の脈拍や呼吸を測定するセンサーがベッドに取り付けてあり、眠りやすいよう温度や明るさを自動で調節するということです。
オフィスの運営会社の代表を務めるダイキン工業の石原隆広さんは「各社の技術を集めたオフィスなので、たくさんの人に利用してもらいたいです」と話していました。
このスペースは今月16日にオープンします。
-- NHK NEWS WEB