京都の繁華街で声をかけた若い女性を風俗店にあっせんしたとして、大阪にあるスカウトグループのトップらが逮捕され、警察は多くの女性を風俗店などにあっせんしていたとみて捜査しています。調べに対しトップの男は、「自分は関係ない」と容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは大阪 浪速区にある「Future Group(ふゅーちゃー・ぐるーぷ)」の自称会長、加藤岳志容疑者(39)やその傘下の会社の経営者坂口英樹容疑者(40)ら3人です。
警察によりますと、3人は去年9月、京都市の繁華街で声をかけた20代の女性2人を市内の風俗店にあっせんしたとして職業安定法違反の疑いが持たれています。
警察によりますと「Future Group」は、風俗店など複数の会社を束ねていて、このうちスカウト業を統括していた坂口容疑者の会社は、去年12月までのおよそ2年間に複数の女性をグループ内の店を中心にあっせんし、同じ女性を繰り返しあっせんしたケースも含めると、延べ人数は4700人に上るということです。
これまでの調べで、坂口容疑者の会社は女性のあっせんなどによって昨年度、およそ5億円を得ていたということで、警察は組織の実態を捜査しています。
調べに対し、加藤容疑者は「自分は関係ない」と容疑を否認し、坂口容疑者は「自分の部下がやっていることに間違いない」と供述しているということです。
京都ではこの組織とは別に、恋愛を装って女性を風俗にあっせんする大学生らを中心としたグループが摘発され、主犯格の男ら合わせて9人に執行猶予のついた有罪判決が出ています。
-- NHK NEWS WEB