レオパレス21は、施工の不備が見つかったおよそ2万棟のアパートのうち、必要な消火栓が設置されていないなど、消防法に違反する疑いのある物件が267棟確認されたことを明らかにしました。
アパートなどの施工の不備が問題となっているレオパレス21は、建設したおよそ3万9000棟すべてを対象に調査を進めていて、先月末の時点で不備が見つかった物件は、およそ1万9700棟に上っています。
会社によりますと、この中で、消防法や自治体の条例で義務づけられた屋内消火栓と自動火災報知設備が設置されていないアパートが267棟あることが確認されたということです。
総務省消防庁によりますと、耐火構造を満たしていれば屋内消火栓などを設置する必要はありませんが、レオパレス21の物件は施工の不備で基準を満たしていないことがわかったため、延焼を防ぐための設備が必要となるということです。
会社は、このほか3900棟余りについて調査を行うことにしていて、違反の疑いがある物件はさらに増える可能性があります。
問題のある物件については、補修工事が完了するまでの間、消火器の数を増やすなど安全対策を検討するとしています。
-- NHK NEWS WEB