大手芸能プロダクション、吉本興業に所属するお笑い芸人が反社会的勢力が主催する会合に参加していた問題で、報酬は最大で1人100万円に上っていたことが分かりました。吉本興業は今後、タレントが会社を通さずに依頼された仕事は事前にすべて報告を求める仕組みを設けて、反社会的勢力との関わりを根絶させたいとしています。
吉本興業では、所属するお笑い芸人が会社を通さない依頼を受けて、反社会的勢力の会合に参加していたことが明らかになり、1人との契約を解除したほか、「雨上がり決死隊」の宮迫博之さんら合わせて13人を謹慎処分としました。
この問題で吉本興業が調査を進めた結果、5年ほど前の会合で、宮迫さんは反社会的勢力から1回の報酬として100万円を受け取っていたほか、「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮さんも50万円を受け取っていたということです。
また、ほかのタレントも数万円ほどをそれぞれ受け取っていましたが、いずれも税務署に申告していなかったことから、これまでに修正申告をしたということです。
吉本興業は、再発防止策として会社を通さずに依頼された仕事は事前にすべて報告を求めることなどを決め、所属する6000人余りのタレント全員と確認の文書を交わすことにしています。
そのうえで今後は会社側が依頼主が反社会的勢力とつながりがないかを調べ、反社会的勢力との関わりを根絶させたいとしています。
-- NHK NEWS WEB