東京・豊島区で10年以上にわたって毎週開かれている日本と中国の草の根の交流会が、14日、600回を迎え、記念の催しが開かれました。
「日曜中国語コーナー」と題して開かれているこの交流会は、日本で出版社を経営する段躍中さん(61)が、気軽に会話を楽しみながら日本と中国の理解を深めようと、平成19年に始めました。
開催場所にしている豊島区の西池袋公園では、14日、開始から600回を迎えたことを記念する催しが開かれ、中国大使館の職員のほか、中国語を学ぶ日本の学生や中国からの留学生などおよそ80人が集まりました。
この中で、平成18年から4年間、中国大使を務めた宮本雄二さんは、「この活動がこれからも続き、両国の関係がさらによくなることを願います」とあいさつしました。
交流会は、毎週日曜日の午後2時から5時まで、誰でも無料で参加可能で、日中関係が悪化した時期にも休まず開催され、これまでに延べ3万人が参加したということです。
日本で働いている中国人の会社員の女性は「日本語が勉強できるだけではなく、日本人と知り合うこともできて楽しい」と話していました。
主催者の段躍中さんは「日中関係がもっとよくなることを期待して、700回を目指します」と話していました。
-- NHK NEWS WEB