若い社員が学生時代に借りた奨学金の返済を支援する動きが大手企業で広がっています。優秀な人材の獲得につなげるねらいです。
「あおぞら銀行」はことし4月から、入行3年目までの社員に奨学金の残高の最大15%に当たる金額を支給する制度を始めました。
「大和証券グループ本社」も去年夏から、奨学金の残高と同じ額を社員に無利子で融資し、奨学金を一括返済してもらう制度を導入しています。
「トヨタ自動車」はグループ企業とともに、大学や大学院の工学部に通う理系の女子学生に年間60万円を貸す奨学金制度を設けています。
学生がトヨタグループの9つの企業に入社した場合は返済が全額免除されます。
ほかの製造業に就職した場合でも、半額は免除されるということです。
いずれも、若い社員の経済的な負担を少なくすることで優秀な人材の獲得につなげるねらいがあり、こうした動きが一段と広がるか注目されます。
-- NHK NEWS WEB