ネット上でやり取りされるいわゆる仮想通貨、暗号資産が不正に流出した「ビットポイントジャパン」が16日、記者会見し、被害にあった顧客には取り引きの再開にあわせて、持っていたものと同じ暗号資産で払い戻しをする方針を明らかにしました。
暗号資産の交換会社ビットポイントジャパンでは、取り引きシステムに不正なアクセスがあり、外部ネットワークにつながった部分から32億円相当の暗号資産が流出しました。
会社は16日、不正流出があってから初めて記者会見を開き、小田玄紀社長が「不正流出で関係者にご迷惑、ご心配おかけしたことを深くおわび申し上げます。大変申し訳ございません」と陳謝しました。
そのうえで「今回流出した暗号資産に相当するすべての種類、すべての量は、すでに手元に調達している。サービスの再開に併せて払い戻しをするなど速やかに対応をさせていただきます」と述べて、流出の被害にあった顧客に対してはサービスを再開したときに、現金ではなく、顧客が持っていた暗号資産で払い戻す方針を明らかにしました。
会社には、およそ11万人の顧客がいましたが、被害にあったのは半数近くにあたるおよそ5万人にのぼるということです。
会社は現在もすべての取り引きサービスを停止していて、外部の専門家も交えて不正流出の原因や暗号資産がどこに流出したかを調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB