アメリカのトランプ大統領が、中東やアフリカの7か国の人の入国を一時的に禁止している影響で、日本航空の便でアメリカに向かおうとしていた人が今回の措置の対象となることを伝えられ、搭乗を断念していたケースが2件あったことが日本航空への取材でわかりました。
日本航空によりますと、先月30日、日本航空の便で海外の空港から日本を経由してアメリカに向かおうとしていた人が、現地の空港の窓口で今回の措置の対象となることがパスポートを確認するなどしてわかりました。このため職員が、「アメリカでは入国できない状況になっていて原則として搭乗を控えてもらっている」と伝えると、手続きを断念したということです。
また先月31日には、成田空港でも、対象となる人がアメリカ便の搭乗手続きに訪れ、職員が会社側の対応を説明したところ、搭乗を断念したということです。
日本航空と全日空は、アメリカのトランプ大統領が中東やアフリカの7か国の人の入国を一時的に禁止する措置をとったことを受けて、先月30日から、対象となる人がアメリカ便に搭乗しようとした場合、原則として手続きを断る方針を決めています。
国内の航空会社の利用客がアメリカ便への搭乗を断念したケースが明らかになったのは今回が初めてで、日本航空は「会社側の対応を説明し、理解していただいたと考えている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB