アメリカのトランプ大統領が、国内の公共工事にアメリカ産の鉄鋼製品の使用を増やすことを指示する大統領令に署名しました。来年の大統領選挙での再選を目指し、アメリカ第1主義で雇用を作り出す姿勢をアピールしています。
トランプ大統領は15日、ホワイトハウスを会場に、アメリカで生産されたクルーザーや戦車などを展示するイベントを開き、招待した製造業の関係者を前に、スピーチを行いました。
この中でトランプ大統領は「私が大統領に選ばれてから製造業の雇用が60万人増え、日本などの企業も私の要求に応じて自動車などの工場を建設している。中国との貿易に対しても厳しい行動をとっている。私はアメリカ・ファーストを守り続ける」と述べ、中国や日本に対して強い姿勢で臨んだ結果、製造業の雇用が増えているとアピールしました。
そのうえでトランプ大統領は、国内の公共工事の建設資材にアメリカ産の鉄鋼製品の使用を増やすことを指示する大統領令に署名したことを明らかにし、国内産の調達率を引き上げる考えを示しました。
アメリカでは、来年の大統領選挙に向けて野党・民主党の候補者選びが始まっていて、トランプ大統領は再選を目指して今後もアメリカ第1主義で雇用を作り出していくとするアピールに躍起になっています。
-- NHK NEWS WEB