若い世代に資産形成への関心を高めてもらおうと、大手の銀行や証券会社がスマートフォンのアプリで手軽に資金の積み立てや株式投資ができるサービスを始めています。
大手銀行の「あおぞら銀行」が16日発表した新たな預金口座のサービスは、専用のアプリを使って口座をつくると、ほかの銀行に比べて比較的、高い金利がつくうえ、デビット機能のついたキャッシュカードで買い物をすれば一定の割合でキャッシュバックもします。
また自分で目標を設定して預金の一部を自動的に積み立てていく機能などもつけています。馬場信輔社長は「お金をためることが難しいと考えている若い人たちをねらった分かりやすいサービスにした」と話しています。
大手の証券会社もアプリの活用に乗り出しています。野村ホールディングスはLINEとアプリで株式などを売買できる新たなサービスをことし秋から始めるほか、大和証券グループ本社もアプリ専門の新たな証券会社を設立して手数料を低くした株式投資のサービスを検討しています。
将来の資産形成や老後の備えに関心をもつ若い人たちが増える中、アプリの手軽さを売りにして新たな顧客を取り込もうとする動きが加速しています。
-- NHK NEWS WEB