福岡県粕屋町で38歳の女性が殺害され川に遺棄された事件で、事件当日の夜、現場付近で女性の「助けて」などという叫び声を住民が聞いていたことが捜査関係者への取材でわかりました。警察はこの時間帯に女性が被害に遭ったとみて捜査しています。
今月8日、福岡県粕屋町の川で、近くに住む会社員の村尾照子さん(38)が殺害されているのが見つかった事件で、警察は14日、町内に住む土木作業員、古賀哲也容疑者(35)を村尾さんの遺体を遺棄した疑いで逮捕しました。
古賀容疑者は16日午前、検察庁に送られました。
警察の調べに対し、容疑を認めたうえで「被害者を待ち伏せしていた」などと供述し、一連の犯行への関与もほのめかしているということです。
2人は面識がなかったとみられています。
これまでの調べで、村尾さんは今月6日の午後9時半に買い物などを終えたあと、夫に「今から帰る」と電話して以降、帰宅途中で殺害されたとみられていますが、その30分後の午後10時から11時の間に現場付近で女性の「助けて」などという叫び声を住民が聞いていたことが、捜査関係者への取材でわかりました。
警察は、住民が聞いたのは村尾さんの声だった可能性があり、この時間帯に被害に遭ったとみて捜査しています。
-- NHK NEWS WEB