アメリカのトランプ大統領は、ホワイトハウスで開いた会合で今後の通商交渉について商務長官に指名したロス氏が主導するとしたうえで、NAFTA=北米自由貿易協定の再交渉を急ぐ考えを強調しました。
アメリカのトランプ大統領は2日、ホワイトハウスで超党派の議員らと会合を開きました。この中でトランプ大統領は、商務長官に指名したロス氏について、「彼がアメリカを代表して交渉に当たることになる」と述べ、これまで通商代表部の代表が担っていた通商交渉について、今後は商務長官のロス氏が主導するという考えを明らかにしました。
そのうえで、「NAFTAは自由なだけでなく公平な協定でなければならない」と述べ、メキシコやカナダとの間でNAFTAの再交渉を急ぐ考えを強調しました。これについて共和党のハッチ上院財政委員長は会合のあと声明を出し、「21世紀のアメリカの労働者にとってもっとよい協定とするため、見直しを行うのは当然だ」と述べ、与党・共和党としてもNAFTAの再交渉を支持する考えを示しました。
トランプ大統領は、このあと行われたアメリカの二輪車メーカーの幹部らとの会合でも、「NAFTAをはじめ、多くの貿易協定を見直す。同盟国であってもアメリカを利用している多くの国と再交渉を進めていく」と述べ、アメリカの国益にかなうよう既存の貿易協定も含めて見直しを進めることに強い意欲を示しました。
-- NHK NEWS WEB