韓国のホン・ナムギ(洪楠基)副首相兼企画財政相は、韓国への輸出規制を厳しくした日本政府に対し、改めて措置の撤回と2国間協議を求めたうえで、半導体の原材料などの日本への依存度を下げ、産業競争力を確保するための総合対策を近く発表する方針を示しました。
日本政府が今月4日から韓国に対する半導体の原材料などの輸出規制を厳しくしたことについて、韓国のホン・ナムギ副首相兼企画財政相は17日開かれた会議で「特定国に対する不当な輸出規制措置は、国際貿易ルールの側面や互恵的な日韓の経済協力関係に照らして極めて憂慮される」と述べ、日本政府に対し、改めて措置の撤回と2国間協議を求めました。
そのうえで半導体の原材料などの日本への依存度を下げ、産業競争力を確保するための総合対策を近く発表する方針を示しました。
さらにWTO=世界貿易機関などを通じて国際社会への働きかけを強化するほか、追加の補正予算によって、ことし下半期から韓国企業への支援が行われるよう国会と協議するとしています。
一方、韓国の産業通商資源省は日本政府に対し、韓国の制度を不当に蔑視していると抗議するとともに、局長級の協議の開催を求める書簡を送ったと、17日明らかにしました。
-- NHK NEWS WEB