ネット証券大手「SBI証券」の売買システムでトラブルが起き、一部の利用者は株式の買い注文などができなくなっています。国内の証券取引所では16日から決済の期間を短くするよう制度が変更されていて、会社ではこれに伴うシステム改修に何らかの不備があったとしています。
SBI証券によりますと、今月12日の夜間取り引きで、注文は成立しているものの、保有株式の数や現金の額などが正しく表示されなかった不具合があったということです。
このため、この12日に夜間取り引きをしていた利用者に限って、株式の買い注文や出金などができなくなっていて、会社では対象の利用者に注文の状況を確認するなどして正しい表示に修正する作業を行っています。
国内の証券取引所では売買の成立から実際に株式の受け渡しまでにかかる決済期間を1日短縮し、16日からは「2日後」にするよう制度を変更しました。
SBI証券には野村総合研究所が一部のシステムを提供していましたが、この制度変更に伴うシステムの改修で何らかの不備があったとしています。
SBI証券では「お客様に大変ご迷惑をおかけして深くおわびします」と話しています。
今回の制度変更をめぐっては「カブドットコム証券」でも16日、一時的に取り引きの結果が正しく表示されなくなる不具合が起きています。
-- NHK NEWS WEB