宅配大手のヤマト運輸は、山口県にある事業所の配達員がおよそ15年間にわたって、合わせて1万3000通のダイレクトメールを配達せず、自宅に放置していたことを明らかにしました。
ヤマト運輸によりますと、ダイレクトメールを配達していなかったのは、山口県萩市の「萩椿東センター」の52歳の委託の配達員です。
この配達員は、先月までのおよそ15年間にわたって、主に企業や個人向けに送ったカタログやパンフレットなどのダイレクトメール、合わせて1万3000通を配達していなかったということです。
今月2日にダイレクトメールが届かないという顧客からの問い合わせを受けて、会社が調べたところ、配達員の自宅に大量のダイレクトメールが放置されていたということです。
調査に対して配達員は「配達しきれなかったものを自宅に持ち帰るのを繰り返してしまった」と話していて、会社は今月、委託契約を解除したとしています。
ヤマト運輸では、岐阜県にある事業所でも配達員が2万3000通のダイレクトメールを配達していなかったことが明らかになっています。
ヤマト運輸は「お客様をはじめ皆様に多大なご迷惑をおかけし申し訳ございません。再発防止に努めてきた中で、今回の事案が発生したことを重く受け止め、指導、教育を徹底し、全社一丸となって再発防止に取り組みます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB