韓国から日本を訪れる旅行者の動向について、観光庁の田端浩長官は17日の記者会見で、現時点では大きな影響はないとしたうえで、「今後の韓国世論の動向しだいで日本への旅行を控える動きが出ることも否定できず、状況を注意深く見ていきたい」と述べました。
この中で田端長官は韓国から日本を訪れる旅行者の動向について、「輸出管理の運用見直しのあと、韓国企業の社員旅行で一定数の予約キャンセルが見られるが、大多数を占める個人旅行への影響は限定的で、現時点で大きな影響はないと認識している」と述べました。
日本を訪れる韓国人旅行者は、去年は753万人にのぼり、国や地域別では中国に次いで2番目で、訪日外国人旅行者全体のおよそ4分の1を占めています。しかし、ことしは先月までの半年間で386万人と、去年の同じ時期と比べ4%近く減少しています。
今後の見通しなどについて、田端長官は「今後の韓国世論の動向などによっては、日本への旅行を控える動きが出ることも否定できず、状況を注視している。観光交流は未来志向の日韓関係の基盤なので、引き続き交流の拡大に向けた情報発信や対策に努めたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB