オランダの航空会社の機内で授乳していた女性が、客室乗務員から体を隠すよう求められ、拒否すると、ほかの乗客から苦情が出た場合は、みずからの責任で対処するよう告げられたとして、「子育てにこんな否定的な反応をされたことはない」とSNS上で非難し、航空会社が説明に追われる事態となっています。
アメリカからオランダに向かうため、KLM=オランダ航空を利用した女性が、機内で1歳の娘に授乳していたところ、毛布を持った客室乗務員が現れて体を隠すよう求められたと、14日、フェイスブックに投稿しました。
娘が毛布などで覆われるのを嫌がるため女性が拒否すると、客室乗務員はほかの乗客から苦情が出た場合は、みずからの責任で対処するよう告げたということです。
女性は「授乳する際は目立たないようにしようと心がけているが、時々肌が見えてしまうことはある。授乳する母親と子どもたちを守ろうと立ち上がる代わりに、KLMは女性の体を恥じる時代遅れの価値観をさらした」と述べたうえで、「子育てにこんな否定的な反応をされたことはない」などと非難しました。
これを受けて航空会社はツイッターで、「すべての乗客が間近で授乳されることを気にしないわけではない。それぞれの過ごしやすさや距離感に配慮した解決策を見いだそうと努力している。母親に胸を隠すようお願いすることもある」と理解を求めましたが、対応を非難するコメントが相次ぎ、説明に追われる事態となっています。
-- NHK NEWS WEB