数年前まで「京都アニメーション」で働いていた男性によりますと、火災があった第1スタジオは3階建てで、1階から3階までそれぞれの階で、アニメーターと呼ばれる人が机を並べアニメの原画や動画をつくっていたということです。
男性は当時のスタジオの様子について、「入り口は昼間は施錠されておらず、入ってすぐ1階に作業スペースがあった。1階には原画も保管されていた。2階と3階が主な作業スペースで、それぞれの階で10人から20人くらいが働いており、スタッフの多くは女性だった。働く環境を考えて部屋の内装は木目調で統一されていた。アニメーションのスタジオなので、製作過程の紙はたくさんあったが、部屋の中は整理されていた」と話しています。
また、定時出社が徹底されていて、男性が働いていた当時は午前9時前後には出勤していたということで、男性は、「事件があった10時半ごろはほとんどの人が仕事を始めていたのではないか」としています。
男性は「ただただアニメが好きな人が集まっている会社なのに、どうしてこんなことになってしまったのか信じられません。心配でしかたがないです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB