フランスで開かれていたG7=主要7か国の財務相・中央銀行総裁会議は、2日間の討議を終えて閉幕しました。フェイスブックが来年発行する計画の暗号資産に関連し、利用者の情報を保護するため発行する企業側は、最高水準の金融規制を満たす必要があるという認識で各国が一致しました。
フランス・パリ近郊のシャンティイで開かれていたG7の会議は2日間の討議を終えて日本時間の午後7時すぎに閉幕し、議長国のフランスが会議の成果を総括として公表しました。
それによりますと、主要な議題となったフェイスブックが来年発行する独自の暗号資産「リブラ」については、通貨の主権や国際通貨システムの機能にも影響を与える可能性があるという認識を共有しました。
そして利用者の情報を守り、金融システムに影響を及ぼさないようにするため暗号資産を発行する企業側は、いかなる場合にも最高水準の金融規制を満たす必要があるという認識で各国が一致しました。
また、世界経済については、来年にかけて緩やかに上向くとみられる一方、リスクとしては貿易問題と地政学的な緊張が高まっているという認識を確認しました。
そして各国は、さらなる行動をとることも含め、こうした世界経済のリスクに対処を続けることで合意しました。
-- NHK NEWS WEB