大手ビールメーカーのアサヒグループホールディングスは、オーストラリア最大手のビール会社などを1兆2000億円余りで買収することで合意しました。国内のビール市場が縮小する中、海外事業を強化するねらいがあります。
アサヒグループホールディングスは、世界最大手でベルギーに本社があるアンハイザー・ブッシュ・インベブから、オーストラリアのビール最大手、カールトン&ユナイテッドブリュワリーズを含む現地の事業を買収することで合意しました。
買収金額は113億ドル、日本円にして1兆2000億円余りで、アサヒが行う買収としては過去最大となります。
国内のビール市場は、人口の減少に加え、若者を中心に消費者の好みが多様化していることから、ビール離れに歯止めがかからない状態です。
このためアサヒは、2016年にイタリアやオランダなどのビール事業を、2017年にはチェコをはじめとした東ヨーロッパ5か国のビール事業を相次いで買収するなど、海外での事業を強化しています。
巨額の資金を投じた大型買収に見合う成果を挙げていけるのか注目されます。
-- NHK NEWS WEB