サンマの漁獲量に国際的な規制が初めて導入されることになったことについて、全国有数のサンマの水揚げ量がある宮城県の水産会社は「資源管理に向けた第一歩になる」と歓迎したうえで、国や地域ごとの上限など、今後の議論の行方を見守りたいとしています。
宮城県の石巻市にある「今野水産」は北太平洋でサンマ漁を行っています。
しかし、8年前の東日本大震災で会社と船が被害を受けたうえ、外国の大型漁船による漁獲が増えているため、ここ数年の漁獲量はピーク時よりも500トンほど減っているということです。
こうした中、サンマの漁獲量に規制が導入されることが決まったことについて、「今野水産」の工藤眞秀部長は「これまでの無秩序な状況が変わり、資源管理に向けた第一歩になる」と歓迎しました。
ただ、今回決まった漁獲量が現在の実績を上回っているうえ、国や地域ごとの上限がまだ決まっていないことから、工藤部長は「今後、それぞれの現場で漁を適切に行えるかが大切だ。そのためにも、日本政府は現場の意見も交えて、今後の議論を進めてほしい」と述べ、今後の議論の行方を見守りたいとしています。
-- NHK NEWS WEB