かんぽ生命で不適切な保険商品の販売が相次いで見つかった問題で、郵便局に保険商品の販売を委託している日本生命は、日本郵便に対して自社の商品の販売を一時的に取りやめるよう申し入れました。
日本生命は日本郵便に、おととし10月から年金保険の販売を委託していて、これまでの契約数はおよそ1万2000件となっています。
これについて日本生命は18日、日本郵便に対して郵便局での年金保険の販売を一時的に取りやめるよう申し入れました。
この年金保険は、外貨建てで運用していて為替変動のリスクなどを説明する必要がありますが、かんぽ生命で不適切な保険商品の販売が相次いで見つかったことから、詳しい調査が進むまで当面、郵便局での販売は見合わせるべきだと判断したということです。
日本郵便は日本生命からの申し入れ内容をよく見たうえで、販売を取りやめるかどうか対応を検討することにしています。
これについて日本生命の清水博社長は業界団体の記者会見の中で「当社の商品の販売について協議をお願いした段階だ。顧客に影響が出ないよう話し合いたい」と述べました。
郵便局では日本生命以外の生命保険会社や損害保険会社からも委託を受けて商品を販売していて、今後の影響の広がりも懸念されています。
-- NHK NEWS WEB