ロシアのモスクワにある空港では、重大な旅客機の事故やトラブルに加えて、旅客機が利用客の荷物が入ったコンテナを積まないまま離陸するなど不手際が相次いでおり、地元メディアは空港の運営態勢に問題があると指摘しています。
ロシアのモスクワにある国内最大のシェレメチェボ空港では、ことし5月、ロシアの大手航空会社「アエロフロート」の旅客機が緊急着陸に失敗して41人が死亡したほか、19日には、離陸直前の旅客機の機内に煙が充満し、脱出しようとした乗客8人がけがをするなど、重大な事故やトラブルが相次いでいます。
さらにシェレメチェボ空港では、このところ利用客の荷物をめぐるトラブルも増えています。
ことし4月には、ウラジオストクに向かう旅客機が、利用客の荷物が入ったコンテナを積まないまま離陸し多くの乗客が荷物を受け取れなかったり、シェレメチェボ空港に到着した乗客が荷物を受け取るのに3時間以上かかったりしたケースも報告されています。
ロシアの新聞「イズベスチヤ」は19日、議会が影響を受けた乗客が受け取れる補償額をめぐって議論を進めていると1面で報じるなど、地元メディアは空港で人員の削減が行われるなど運営態勢に問題があり、早急に改善策を講じる必要があると指摘しています。
-- NHK NEWS WEB