南米、ブラジルのボルソナロ大統領は19日、NHKなど外国メディアの取材に応じ、日本に対し希少金属=レアメタルの分野で協力を提案する考えを示しました。
ブラジルのトランプ氏とも呼ばれる、ボルソナロ大統領は、19日、首都ブラジリアで、NHKなど外国メディアの取材に応じました。
この中で、ボルソナロ大統領は、ブラジル国内で200万人が暮らしていると言われる日系人を念頭に、日本は特別な国だと述べました。
そのうえで「ブラジルは自動車の製造などに使用されるニオブと呼ばれるレアメタルなどの鉱物資源が豊富だが、有効に活用していく技術がない。日本は技術立国であり、レアメタルの有効活用について協力していきたい」と述べました。
ブラジルのレアメタルをめぐっては、中国企業が権益の確保を進めていますが、ボルソナロ大統領は、「特定の国ではなく、さまざまな国と協力関係を築いて行くべきだ」と述べ、日本との協力に期待を示しました。
ボルソナロ大統領は、今年11月に南米チリで開かれるAPEC首脳会議に合わせて、日本の総理大臣をブラジルに招きたいとしていて、日本との経済協力の強化を進めていきたい考えです。
-- NHK NEWS WEB