所属するお笑い芸人が、反社会的勢力の主催する会合に参加して金銭を受け取っていた問題への対応を巡り、吉本興業の岡本昭彦社長が22日初めて記者会見し、「反社会勢力からタレントが金品を受け取り、申し訳ありませんでした」と謝罪しました。また、この問題で宮迫博之さんに出した契約解消の処分を撤回する意向を明らかにしました。
吉本興業は、22日午後2時から東京都内で記者会見を開いています。
吉本興業では、所属するお笑い芸人が会社を通さない依頼を受けて反社会的勢力の会合に参加し、報酬として金銭を受け取っていたことが相次いで明らかになりましたが、会社として会見を開くのは問題の発覚後、初めてです。
会見でははじめに、法務の担当者がこれまでのいきさつについて説明したあと、岡本昭彦社長が登壇し、冒頭、「反社会勢力からタレントが金品を受け取ってしまったことに関して、事務所を代表して深くおわび申し上げます。申し上げませんでした」と謝罪しました。
この問題では、吉本興業から契約を解消された宮迫博之さんと、謹慎処分を受けている田村亮さんが、20日、自分たちの判断で会見を開いています。
これについて岡本社長は「ああいう記者会見をさせてしまったことに関して、2人に対して深くおわびを申し上げます」と話したうえで、「処分の撤回を行って、戻ってきてもらえるならば、全力でサポートしていければと思っています」と述べ、宮迫博之さんに出していた契約解消の処分を撤回する意向を明らかにしました。
また、「社長として至らなかったことの責任として、50%の減俸を1年間続けます。会長からも同様の申し出があり、会長も同様に50%1年間の減俸といたします」と話しました。
処分の撤回について、岡本社長は「会社としましては、宮迫博之君の契約解除の撤回、田村亮君に対しては契約解除と言うことはこちらから直接していないので、処分とは思っていないが、彼の気持ちがそういう気持ちだと言うことは伝わっているので、話し合いができれば」と話しました。
-- NHK NEWS WEB