ことし夏から栃木県日光市で蒸気機関車が運行されるのを前に、列車の方向を変える転車台の設置作業が公開されました。
東武鉄道は、東武鬼怒川線の日光市の下今市駅から鬼怒川温泉駅の区間で、ことし8月からおよそ50年ぶりに蒸気機関車を運行する予定で、下今市駅では列車の方向を変える転車台の設置作業が進められています。
3日、転車台の中心部となる「桁」と呼ばれる部分の設置作業が公開され、長さ9メートル、重さ7トンの「桁」がクレーン車でつり上げられたあと、ゆっくりと転車台に置かれていました。
東武鉄道は、蒸気機関車の運転に向けて全国の鉄道会社から支援を受けていて、転車台は山口県長門市の駅構内にあったものをJR西日本から譲り受けたということです。
東武鉄道建築土木課の川田信也課長は「安全に作業を進め、多くの人に国鉄時代のSLや転車台を見ていただきたい」と話していました。
蒸気機関車はことし8月10日から土日を中心に、1日3往復運行される予定です。
-- NHK NEWS WEB