アメリカの有力紙ワシントン・ポストは22日、中国の通信機器大手、ファーウェイが北朝鮮の通信ネットワークの整備を支援していた疑いがあると伝えました。アメリカ企業の部品や技術を使用したファーウェイの通信機器が北朝鮮に渡っていたとすれば規制に違反する可能性があり、トランプ大統領は調査する方針を示しました。
ワシントン・ポストは22日、内部文書や関係者の話としてファーウェイが8年にわたって提携関係にある中国の国有企業を通じて、北朝鮮の通信ネットワークの整備を支援していた疑いがあると伝えました。
ファーウェイが直接、どれだけ関与しているかは確認できていないとしていますがアメリカ企業の部品や技術を使用したファーウェイの通信機器が北朝鮮に渡っていたとすれば、アメリカの輸出規制に違反する可能性があります。
この報道についてトランプ大統領は22日、記者団に対して「解明しなければいけない」と述べ、ファーウェイと北朝鮮の関係を調査する方針を示しました。
トランプ大統領は同じ22日、ファーウェイとの取り引き再開を求めてきたアメリカの半導体メーカーなどと会談し、安全保障上の脅威がない部品や技術であれば一部供給を容認する方針を正式に伝えましたが、今回の報道で対中強硬派の議員から反発も予想されます。
-- NHK NEWS WEB