JAXA=宇宙航空研究開発機構は、日本人宇宙飛行士の野口聡一さん(54)の3回目となる宇宙飛行について、日本人として初めてアメリカの民間企業が開発している新型の宇宙船に搭乗する見込みになったと公表しました。
アメリカは、退役したスペースシャトル以来となる自国のロケットによる有人の宇宙飛行を目指していて、スペースX社とボーイング社の2つの民間企業が宇宙船の開発を進めています。
日本人宇宙飛行士の野口聡一さんは、3回目となる宇宙飛行が決まっていますが、JAXAは23日、野口さんがアメリカで開発中の新型宇宙船に日本人として初めて搭乗して国際宇宙ステーションに向かう見込みになったことを公表しました。
搭乗する機体や時期は今後の試験飛行などの開発状況を見ながら決めるということで、野口さんは搭乗に向けた本格的な訓練を開始するとしています。
国際宇宙ステーションに向かう有人の宇宙船は、アメリカのスペースシャトルが8年前にに退役したあと、ロシアの宇宙船「ソユーズ」だけになっていて、日本人宇宙飛行士がアメリカの宇宙船に搭乗すれば、9年前の山崎直子宇宙飛行士以来になります。
野口さんは「日本人宇宙飛行士として初めて新型宇宙船に搭乗する機会を与えていただき、大変光栄です。これまで以上に訓練に真摯(しんし)に臨み、宇宙に憧れる次の世代に夢をつなげたいと思います」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB