かんぽ生命で不適切な保険の販売が相次いで見つかった問題で、日本郵便にがん保険の販売を委託しているアメリカの保険会社「アフラック」は、郵便局が取り扱った商品で不適切な販売がなかったか、調査に乗り出しました。
がん保険で国内最大手の「アフラック」は、日本郵便に保険の販売を委託し、全国におよそ2万ある郵便局でがん保険を取り扱っています。
関係者によりますと「アフラック」は、かんぽ生命で不適切な販売が見つかったことを受けて、日本郵便が取り扱った自社のがん保険を対象に、不適切な販売がなかったか調査に乗り出しました。
かんぽ生命では、古い契約から新しい契約に移る「乗り換え」をめぐって顧客が新たな保険に入れなくなったり、新旧両方の保険料を二重で払ったりするなどの不適切な販売が相次いで確認されました。
このため「アフラック」は、同じように契約の乗り換えで顧客が不利益を受けたケースがないかどうかを確認するとしています。
今回の問題を受けて日本郵便は、来月末までの間、かんぽ生命の保険の営業活動を自粛することにしていて、生命保険大手の「日本生命」も日本郵便に対して郵便局での年金保険の販売を一時的に取りやめるよう申し入れています。
一方、「アフラック」は、日本郵便に対してがん保険の販売の自粛などは求めないとしています。
-- NHK NEWS WEB