IT大手のヤフーが傘下で通販大手・アスクルの岩田彰一郎社長の再任に反対している問題で、アスクルの社外取締役らが記者会見し、ヤフーの手法は上場企業のガバナンスを無視しているとして、岩田社長の続投を支持する意向を示しました。
アスクルの株主の45%を持つ筆頭株主のヤフーは、来月2日に開かれるアスクルの株主総会で、業績低迷を理由に岩田彰一郎社長の再任に反対する方針です。
これについて、アスクルの社外取締役や社外監査役でつくる「独立役員会」が23日、記者会見を開きました。
会見でアスクルの戸田一雄社外取締役は「株主総会直前に岩田社長に辞任を迫るヤフーの手法は上場企業のガバナンスを全く無視している。支配株主の立場を利用して、圧力をかけようとしている」と述べ、批判しました。
そのうえで「独立役員会」として、岩田社長の続投を支持する意向を示しました。来月2日のアスクルの株主総会では、ヤフーに次ぐ大株主のオフィス用品大手の「プラス」も岩田社長の再任に反対するとしていて、再任が否決される公算が大きくなっています。
これに対してアスクルは、ヤフーに対して資本・業務提携の解消を求めていますが、ヤフーは協議に応じないとしていて対立が激しさを増しています。
-- NHK NEWS WEB