トランプ政権の外交を担う国務長官に就任したティラーソン氏は、就任から一夜明けた2日、国務省で職員に訓示し、立場や考えの違いにとらわれず結束して職務に当たるよう呼びかけました。
アメリカのティラーソン国務長官は就任から一夜明けた2日、国務省に登庁し、ロビーで数百人の職員から拍手で出迎えを受けました。
ティラーソン長官は、集まった職員に「大統領選挙の結果について皆さんの思いは異なるだろうが、一つのチームとして働くことが妨げられてはならない」と訓示し、結束して職務に当たるよう呼びかけました。またティラーソン長官は「非効率な慣習を続けることはしない。なんらかの変更が行われるだろう」と述べ、長年にわたり大手エネルギー企業のトップを務めた経験を生かした国務省の改革に意欲を見せました。
国務省では、トランプ大統領が大統領令で中東やアフリカの7つの国の人の入国を一時的に禁止したことなどを批判する意見書を多くの職員が提出する異例の事態となっています。
また、大統領令をめぐっては、世界各地で批判や動揺も広がっていて、ティラーソン長官がトランプ政権の外交を担う国務省の責任者として、今後どのようなかじ取りを行っていくのか注目されます。
-- NHK NEWS WEB