自動走行する1人乗りの電動車両を都内のベンチャー企業が開発しました。来年にも空港や商業施設での実用化を目指しているということです。
自動運転技術を開発しているベンチャー企業「ZMP」が作った1人乗りの電動車両は、長さ110センチ、幅65センチと、ハンドルがついた電動車いすと同じような大きさで、4つの車輪がついています。
前後左右に取り付けられたカメラやセンサーで周囲の状況を把握しながら登録した目的地まで自動走行します。
人が近づくと自動で停止するほか、人とすれ違うと「こんにちは」などと音声であいさつをするということです。
また、最大時速は6キロで、電動車両の利用者が歩いている人と一緒に話せるような速度となっています。
来年にも空港や商業施設、観光地で高齢者などを対象に実用化することを計画していて、将来的には公道での走行も目指しています。
ZMPの谷口恒社長は「研究開発の段階からロボットで新しいサービスを作る時代になっている。実用的なサービスをいち早く始めたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB